甲状腺はのどぼとけの下あたりにあり、縦横5センチほどの蝶が羽を広げたような形の器官で、

新陳代謝の促進など、色々なホルモンを分泌します。

バセドウ病と橋本病は、ともに甲状腺に起こる自己免疫疾患ですが、

両者は全く反対の症状を呈します。

 

バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、身体の新陳代謝が活発になりすぎる病です。

反対に橋本病は、甲状腺ホルモンの分泌が減り、新陳代謝が停滞してしまう病気です。

 

症状の特徴としては・・・

（バセドウ病）ーーー①首元が腫れる、②眼が突き出てくる、③イライラして落ち着かない、

④暑がり、⑤多量の汗をかく、⑥動悸がしたり夜中に目がさめる、

⑦体重が減る、⑧下痢気味になる

（橋本病）－－－①首元が腫れる、②疲れやすく無気力になる、③太りやすくなる、

④寒がり、⑤いつも眠い、⑥便秘気味になる

 

病気の原因はよく分かってないが、遺伝的要因と生活習慣の両方が考えられます。

30代～50代の比較的若い女性に多く、男性の4～5倍発症します。

 

有効なツボは、人迎、肝兪、太衝、三陰交、血海、足三里などです。

気功施術では、バセドウ病、橋本病ともに、甲状腺に気を送ります。

また、全身の血流を良くするために丹田にも気を入れます。

どちらの病気にも同じやり方です。気は正常な状態にする力となるからです。