西洋医療は病気の原因が分からないと対処の仕様がありませんが、

東洋医学（中国医学）では、病気を証で見る

ので、原因が分からなくても対処できるのです。

証とは病気が体に現われる症状のことを言います。

例えば唇や舌、つめ、白目や皮膚の色や状態、声の様子、脈の強弱や打ち方などで病状を判断するのです。

この証の見方にはいくつかあって、表証と裏証、寒証と熱証、嘘証と実証、陰証と陽証などです。

すべて二元論ですが、病状を二つの異なったアプローチから見ていこうとするものです。

病気の診断で、この証を決定することにより、関連する経絡に補瀉の技術を施すのです。

補瀉とは、過剰になっている部分を取り除き、足りない部分を補うというもので、

バランスのとれた中庸の状態が一番健康的であるという考えに基づいているのです。