ダイエットをして体重を落としても、安心してダイエットをやめると、

また元の体重、あるいはそれ以上に太ってしまうことをリバウンドと言います。

実はリバウンドするくらいなら、最初からダイエットなどしない方が良いのです。

それはなぜでしょうか？

 

私たちの体には、ホメオスターシス（恒常性）という機能が備わっています。

外の色々な状況の変化にかかわらず、体内は一定の状態を保持するという働きです。

その一つの例が体温です。外気温が寒くても暑くても、体温は36度前後で一定しています。

寒ければ鳥肌がたって熱の放散を防ぎ、暑ければ汗をかいて熱を放出します。

 

さて本題に戻って、なぜリバウンドするのか？

それは無理なダイエットをするからです。急激に痩せるからです。

実は、先ほど言ったホメオスターシス（恒常性）の働きがあるからなのです。

 

人類がチンパンジーとの共通の祖先から枝分かれしたのが700万年前と言われています。

現在のように肥満が社会問題になるような時代は、過去700万年の中のほんのいっときでしょう。

ずっと長いこと、私たちは飢餓との闘いに明け暮れていたわけです。

だから急激に痩せることは、餓死の危険を体が察知し、

これ以上痩せないように、節約型の体質（太りやすい体質）に変化するのです。

これが恒常性であり、この結果がリバウンドなのです。

次回は数字をあげて、このメカニズムを分かりやすく説明しましょう。