前回は涙の成分について書きましたが、涙は体の中でつくられ、外に出るものです。

そのような物質（液体）は涙の他にもありますね。その代表が汗です。

 

さて、涙はその時の感情（悲しい、嬉しい、悔しいなど）によって、その成分が違うことを書きましたが、

汗にもそのようなことが言えるのでしょうか？

 

汗は大きく分けて二つの種類があります。暑い時にかく汗と冷や汗です。

人によってはもう一つわけて、辛い物を食べた時に出る汗を区別する場合もありますが・・・。

この体温調節するための汗と、ドキドキや不安感に襲われた時の精神的な汗（冷や汗）には成分の違いがあるのでしょうか？

 

汗はエクリン腺とアポクリン腺の二つの穴から出ます。

エクリン腺は全身にまんべんなく分布していますが、

アポクリン腺は脇とか下腹部など特定の部分に存在しています。

暑い時にかく汗は全身の穴からまんべんなく出て、水分99％以上のサラサラした汗です。

ところが冷や汗は、エクリン腺からも出ますが、アポクリン腺から出るものが多く、

この穴から出る汗は、脂質やタンパク質を含んでいるため少しベタベタし、汗特有のニオイの素になるのです。

シャツの脇の下が黄色く変色するのも、この汗の影響です。