健康のためには運動が大切なのは今や常識です。

心筋梗塞や脳卒中を招く生活習慣病の糖尿病や高血圧、高コレステロールなどを予防するには、

適切な食事と質の良い睡眠、そして適度な運動が大切です。

さて、運動と言うと、歩いたり走ったり、体操することだと限定的に考えてしまいがちですが、

この定義に従えば、車椅子の人や寝たきりの人は絶望するしかありません。

しかし、運動を筋肉を動かすことと定義するならば、

車椅子や寝たきりの人でも、それなりの運動は可能となるのです。

例えば手の指を1本づつ折り曲げるのも運動です。

手指は脳と深いつながりがあるので、手指を動かすことは認知症予防に大変有効なのです。

だから、編み物や折り紙、ピアノなど手指を動かすことはとても大事なのです。

また、発声も横隔膜や肋間筋、のどの筋肉を動かす運動です。

カラオケなどで低い音域から高い音域への高低差のある曲を歌うことは、

喉ぼとけを動かす筋肉を鍛えることになり、誤嚥性肺炎を防ぐことになるのです。