私たち人類だけでなく、この地球上に住むほとんどの動物が生きていくには

酸素が絶対的に必要です。酸素がなければ生きてはいけません。

しかしこの酸素は絶対必要なものなのに、酸素自体にデメリットもあるのです。

それは活性酸素という毒の元になるからです。

鉄を空気に長い間さらしておくと、やがて酸素の影響で錆びてしまいます。

体もそれと同じで、活性酸素が細胞を傷つけるのです。

老化という現象も、この活性酸素が大きくかかわっていると言われています。

酸素は空気中に約21％ありますが、これを100％にしたら生物はどうなるでしょうか。

人ではこのような実験はできませんが、動物を使った実験はいくつかあります。

ハエやマウスによる実験では、空気中の酸素を100％の状態にして飼った場合、

酸素にさらす時間が長くなればなるほど、その動物は短命になるのです。

しかし活性酸素という毒は、白血球が病原体を殺す時の武器にもなるので良い面もあるのです。

う～ん酸素に限らず世の中のあらゆるものはメリットとデメリットの両面を持っているわけで、

やはり両方のバランスが大切なのでしょう。