よく「専門バカ」という言葉があります。

ある一つの専門分野に関する知識や造詣はやたら深いのですが、

それ以外の分野については常識的な知識もない、という状態のことです。

たとえば、ある会社で財務担当を長年やり、経理や財務、税金などの会計処理については右に出る者がいなくても、

それ以外の社会的常識に欠けるような人もいます。

 

私は現在、東京都新宿区四谷で気功に関する仕事をしていますので、

当然、気功やそれに関連する狭い範囲での知識は持っています。

そして、これは私の生きる姿勢ですが、「気功バカ」にはならないよう努力しているつもりです。

 

気功サロンでは外気功の教室を開いていて、生徒さんに気功について教える立場ではありますが、

気功だけを教えているわけではありません。

それでは教える範囲があまりにも狭くなり、その本質を伝えることができないからです。

自分の人生やこの世界においてより良く生きるために、気功という素晴らしい技術を活かしてほしい。

そのためには気功を多面的にとらえる必要があるのです。

だから私はなるべく幅広い知識を持つよう努力しているつもりです。

最近の私の読書の傾向は、気功関係の本はあまり読んでいません（昔はよく読みましたが）。

今は自然科学（医学や生物学、量子物理学、遺伝学など）を中心に、

心理学や哲学、政治や宗教などの本も幅広く読むようにしています。