私たちの脳にはたくさんの神経細胞が張り巡らされていて、

その細胞どおしのネットワークにより、思考や感情、記憶、運動、知覚、体内の恒常性など

生きていく上での基本的な働きをになっています。

さて、この神経細胞が1日に10万個も減っていると言われています。

それを否定する説もあるようですが、歳とともに脳の色々な機能が衰えていく事実は否定できません。

 

1日に10万個も？　この数字に恐れを抱く方も多いと思いますが、

冷静にこの数字を考えてみましょう。

1日に10万個だとすると、1年で3650万個となります。10年で3億6500万個ですね。

仮に20歳から減り始めたとして、80歳まで60年間あります。

この60年で脳の神経細胞は21億9000万個も減ることになるわけです。大変な数字ですね。

でもご安心下さい。大脳皮質の神経細胞は140億個もあると言われているのです。

脊髄を含めた脳全体では1000億個もあるといいます。

 

アルツハイマー病とか脳の血管障害で急激に神経細胞が減ることはあっても、

そのような病気がなければ、老化の兆候として物忘れや運動神経鈍化は大目に見ても良いでしょう。