人体にはさまざまな内臓や器官がありますが、

生命や健康維持に関し、その重要度に差があるようです。

まあ体の組織をランク付けする意味はあまりないとは思いますが、

ここではあえて重要度において三つにランク付けしてみたいと思います。

その①は重要度ナンバー1の臓器で、それがないとすぐに死んでしまうものです。

その②は、ナンバー2で、すぐには死なないが、生命維持には欠かせない臓器です。

その③は、それがなくてもなんとか生命と健康は維持できるものです。

 

さて、①の最重要の臓器には何が入るでしょうか？

私は心臓と肺だと思っています。心臓は血液循環の要であり、また肺がなければ呼吸ができません。

心臓がとまったり、呼吸ができなくなっては、すぐに死んでしまいます。

心臓と肺が最重要なのは、発生学の見地からも明らかです。

人をはじめとした哺乳類だけでなく、爬虫類や鳥類、魚類に至るまで、

肋骨を持った生き物の場合、心臓と肺だけは肋骨という鳥かごの中にあり、骨組織で保護されているからです。

 

また重要度ナンバー2の臓器はたくさんあります。ほとんどの臓器はここに入ります。

胃や小腸、大腸などの消化器系、腎臓や膀胱などの泌尿器系、肝臓などの代謝系などさまざまです。

それでは③のなくても生命維持できる臓器には何があるでしょうか？

健康上多少の問題はあるかも知れませんが、脾臓や胆のう、虫垂突起などが該当すると思われます。