私たち人間には五感があります。人によっては第六感という6番目の感覚を挙げることもありますが・・・。

さて、この五感は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚ですが、このうちの最初の四つは顔に収まっていて、

それぞれ近い位置にあります。

目（視覚）、耳（聴覚）、鼻（嗅覚）、口・舌（味覚）です。

実はこれらの感覚器は位置的に近いこともあり、それぞれつながっているのです。

たとえば目から分泌される涙は涙嚢、鼻涙管を通って鼻に抜けます。

涙の量が多くなると鼻水が出てくるのはこのためです。

耳と鼻、口、のどもつながっています。中耳の気圧調整をする耳管という細い管でつながっているのです。

飛行機などの急降下時に気圧の関係で耳が痛くなることがありますが、

つばを飲み込むと和らぐのはこのためです。

鼻と口もその奥にある軟口蓋でつながりが切り替わる仕組みができています。

飲食物を飲み込む時は軟口蓋が気管を塞ぎ、食物が気管支に入らないようにしています。

また呼吸する時は、軟口蓋が食道へのフタとなって、十分空気が肺に行くような仕組みができているのです。