気功法と言えるものは世にさまざまあります。

皆様方が気功と聞いてすぐ思い浮かべるのは、太極拳や八段錦といった体操のようなものでしょう。

これは内気功と言って、自分自身の健康や病気治癒、長寿のために自身の体中に気を巡らせるものです。

また自分以外の人やペットなどの生命体に気を発し、その健康や病気治癒を目的とした外気功もあります。

その他、合気道など武道の世界に気を取り入れた武術気功もあります。

これらは狭義の意味での気功法ですが、

もっと広く目を向けると、色々な分野で気功が取り入れられていることが分かります。

たとえば瞑想や座禅なども気功法の一種と考えられています。

また宗教の代表的ポーズである祈りの姿勢は、合掌と言って、手と手を合わせるわけですが、

これも手のひらの中心にある労宮というツボを合わせることで、

全身に気を巡らす気功法の一種とも言えるわけです。

気というのは目に見えません。

だから唯物論とは反対に、見えない世界を重んじる宗教や祈祷、祈りといったものと気功は共通項があるのでしょう。