私たちの魂は輪廻転生し、その目的は魂の成長で愛を知ることにあると前回書きました。

この意味を踏まえると、今回のコロナウィルスは私たちに何を教えているのでしょうか？

 

世界の歴史は統合と分断という、相反する潮流の繰り返しでした。

統合は世界を平和に導き、分断は紛争そして戦争に導くのです。

第二次世界大戦が終わった後、同じヨーロッパの国どおしが二度と戦争をしないようにEUという経済圏が出来上がりました。

その理念は平和であり、多くの参加国の通貨を統一（ユーロの誕生）し、ビザなしで自由に行き来できるという統合の象徴でした。

しかしほどなくして、世界は分断の方向へ流れていきます。

アフリカや中東の人々が内戦や生活苦から逃れるために危険を冒し、安全なヨーロッパ諸国に流れていったのです。

経済成長のために積極的に彼らを受け入れた国がある一方で、

逆に今までの生活が脅かされた人々もいて、治安の悪化や異文化、異宗教への嫌悪感から彼らを排斥する動きも出てきました。

ここで受け入れ派と排斥派の争いが起き、世論は分断されたのです。

そしてアメリカでは自国第一主義を掲げ、メキシコとの国境に壁をつくると主張したトランプが大統領に就任しました。

さらに今回のコロナ騒動は、この分断の流れをさらに加速する事態を招いています。

アメリカと中国という二大国家の対立は深刻ですし、

都市や国境の封鎖で自由な外出が制限され、ソーシャルディスタンスで皆、人との距離を置くようになりました。

また、外出制限に対する賛成派と反対派の対立も起きています。

アジア人や医療従事者への差別や偏見も生まれました。

これらの分断傾向は、感染させない、したくないという保身と恐怖心が生み出したものです。

これは神が（いるとするならば）、私たちに愛とは何かを知るための試練を与えているのではないでしょうか。

そのことの具体的な話は、次回に譲りたいと思います。