コロナウィルスがもたらしたもの⑦ーーー文化や習慣の変化
2020/05/24
新型コロナウィルスが世界的なパンデミックを起こしたことで、
仕事の仕方や教育面、社会システムや文化、習慣と言われるものまで多大な変化が起こりました。
その変化は感染から身を守ための当然の帰結ですが、
ソーシャル・ディスタンスという、人との距離を置く考え方がその元になっています。
テレワークや時差出勤、オンラインでの会議や授業の他、飲食店での人と人の間につい立てを置くことや、
席と席や、レジに並ぶ人の間隔を空けたり、つまり人との接触を避けることが当たり前になっているようです。
この社会変化に、感染予防策として有効と認めつつも、私はある懸念を持つのです。
私は過去何回もヨーロッパやアメリカを旅行していますが、
そこで感じたことは、欧米諸国の人たちは日本人に比べ、肉体的な接触の多い文化を持っているということです。
駅や街中、公園などで恋人や家族、友人などがキスや抱擁、握手している光景をよく目にしました。
このような肉体的接触が欧米で感染爆発を招く一因だという意見にも一理あると思います。
現在はソーシャル・ディスタンスで、この文化、社会習慣にも変化が訪れているようです。
8年前、私はオーストリアのザルツブルグ近郊のザルツカンマーグート地方を旅したことがありました。
ここは映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台になった所で、山と湖に囲まれた美しい場所です。
ここのザンクト・ヴォルフガングという湖畔の小さな町で体験したことは今でも忘れられません。
私が通りに面したカフェでコーヒーを飲んでいると、何やら15人ほどの集団(女性が多い)がプラカードを掲げて街中を歩いています。
そして歩く人に声をかけ、OKだとその人と次々に抱き合うのです。それから盛大な拍手と歓声が起こるのです。
彼らはハグ集団で、まずこのような光景は日本では見られないとカメラを向けていたら、
その集団のリーダーとおぼしき男性と目が合ってしまいました。
彼は私に近づいてきて、何やら(たぶんドイツ語で)声をかけてきました。
私がOKの返事をし、彼らと次々に抱き合ったのです。そして盛大な拍手と歓声、そして笑顔。
その瞬間は照れ臭かったけれど、ジワジワと心の底から喜びの感情が沸き上がってきたのです。
う~ん、幸せって何だろう。心理学的には自己防衛の意識が薄れ、人との連帯感や安心感が高まる結果の感情と言えるのでしょうが、
医学的には(後から知ったのですが)、肉体的な触れ合いはオキシトシンという愛情ホルモンを分泌するのです。
嫌いな人とは別ですが、抱擁や握手をはじめ、体をさすったり撫でたりすることでオキシトシンが分泌され、
優しく幸せな気分にさせ、ストレス解消に導くのです。
コロナウィルスはこの愛情ホルモンを分泌する機会をなくしてしまうのでしょうか。
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