火事場の馬鹿力はなぜ普段は出ないのか
2022/02/10
火事場の馬鹿力という言葉があります。
火事のような生命を脅かす事態が発生した時、
自分でも信じられないような特別な力を発揮するという意味です。
近所で火事が起こった時、大切な家具を自分一人で2階から運び出したが、
火事が収まって2階に戻そうとしたらビクとも動かず、4人でやっと持ち上げたとか、
自分の子供が車にひかれて下敷きになった時、
子供を救おうと車を持ち上げたとか、このような話はよく聞きます。
またマラソンをしている時に、ランニングハイと言って、
ある苦しみを乗り越えると突然疲れを感じなくなり、
とてもハイな気分でどこまでも走れてしまう、ということがあります。
本来人間にはこのような力が備わっているのでしょう。
しかしそれならばなぜ、普段からこの力は発揮されないのでしょうか。
スポーツの世界で、この力を自由自在に扱うことができたら、どんなにかいいことでしょう。
私は、このような特別な力はプラス面とマイナス面の両方を持っている、と思っています。
生命の危険に際し、この力によって救われることもあるでしょうが、
逆に生命を危険にさらすことにもなるのではないでしょうか。
重い物を持ち上げたら、腰の骨を折ってしまうかも知れないし、
ランニングハイ状態でどこまでも走り続けたら、心臓がパンクしてしまうでしょう。
自分の命をいかに長らえさせるかーーー私たちの潜在意識は常にそれを考えているのかも知れません。
中島克己の気功サロン
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