真の幸福とは何でしょうか。「人の不幸は密の味」という言葉があります。

失敗したりして苦しむ他人と自分を比較して、満足感を得るということなのでしょう。

しかし比較して得られる幸福感は長続きしません。

なぜなら自分より恵まれた境遇の人は山ほどいるからです。

自分のライバルを打ち負かして勝ち取った栄光も、ほんの一瞬満足感を得たとしても、

その幸福感は長続きしません。

なぜなら、常に自分の存在を脅かす誰かに不安と恐怖を持たざるをえないからです。

真の幸福とは「人の不幸は密の味」という概念とは反対に、

WIN-WINの関係でしかつくりえないのではないでしょうか。

WIN-WINとは、相手も良いし自分も良いという関係なので、

「人の幸福が蜜の味」ということになるのです。

人の喜びが自分の喜びになるーーーこれが真の幸福の姿ではないでしょうか。

心理学者で精神分析医のアドラーは、人間の悩みはすべて人間関係の悩みである、と言っています。

すべてかどうか分かりませんが、幸福感に人間関係が大きく関与するのは間違いありません。

私は東京四ツ谷で気功教室や外気功施術を行なっていますが、

患者さんや生徒さんから、気功を受けて体調が良くなったとか、

持病の薬を飲まずに気功だけで病状が落ち着いている、という声を聴くたびに、

私はとても嬉しくなるのです。

相手の喜びが自分の喜びでもあると実感するのです。

また気功サロンで教えている外気功は自分の気を使いませんので、

相手に気を放射するごとに、自分の体にも気が充満してくるのです。

これはまさにWIN-WINの関係であり、これを仕事にしている自分は幸せだと思うし、

また私を支えてくださっている皆様方にも感謝の気持ちでいっぱいになるのです。