病気の原因のことを病因と言います。

病因にはいくつかの説がありますが、一番大きく（大雑把に）分けると三つあるようです。

それはストレスと遺伝、そして環境因子です。

人によっては、この三つに細菌やウィルス、寄生虫などの病原微生物を加えて、四つとする説もあります。

ただこの病原菌も環境の衛生状態に左右されるわけですから、環境因子に入れてもいいでしょう。

さて、「病は気から」という言葉があるように、

ストレスが病気の原因になることは、さまざまな科学的研究によって明らかです。

また遺伝も、病気そのものが遺伝する場合（血友病やハンチントン舞踏病など）もありますが、

その多くは特定の病気になりやすい体質が遺伝する場合です。

がんをはじめ、高血圧や糖尿病などが代表ですが、

むしろほとんどの病気は遺伝性を持っていると言っても過言ではないでしょう。

遺伝性を持っていると言っても、必ずその病気になるわけではありません。

生活習慣を見直すことで、その病気から逃れることは十分に可能なのです。

最後の環境因子についてですが、これはとても幅広い概念です。

食事（片寄った食材や塩分摂取量、有害な添加物の有無）、喫煙やアルコールの摂取量、

運動の程度、紫外線やアスベストの被ばく量、睡眠の長さや質など、

生活習慣に直結していますので、日々の健康的な生活を心がけると良いでしょう。