健康寿命を縮める要因として、前回お伝えした筋肉の衰えの他に、

大変多くの原因になっているのが病気です。

その病気で代表的なのは、社会問題にもなっています認知症でしょう。

認知症には程度がありますが、普通は誰かの介助がなければ安定した生活はできません。

認知症の原因として多いのが血管系の疾患で、

脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などです。

これらの病気になると、脳への血流が滞り、神経細胞が死滅してしまうのです。

また欧米に多い認知症としてアルツハイマー病があります。

これは脳の神経細胞に特有の老人班が現れ、脳細胞が死滅し、脳が萎縮してしまう病気です。

歳を取るに従って、これらの病気で認知症になるリスクが増えますので注意しなければなりません。

その他、健康寿命を縮める病気として、糖尿病や緑内障があります。

糖尿病が悪化して合併症になると、健康を著しく阻害します。

合併症が眼にくれば失明しますし、足にくれば、足の切断を余儀なくされます。

腎臓にくれば週3回の人工透析を受けなければなりません。

この日は透析で半日費やさなければならなくなります。

緑内障も怖い病気で、こちらも失明のリスクがあります。

ちなみに失明の原因の1位は緑内障で、2位は糖尿病になります。

病気には遺伝的な要因があり、高血圧や糖尿病になりやすい体質が遺伝します。

ただし、病気を回避するには生活習慣も大きな要因になりますので、

食事や運動、睡眠、ストレスなどに気を配る必要があるでしょう。