健康寿命を縮める要因として、筋肉の衰えや病気の他に「意欲の欠如」があります。

実は、これこそがこの問題の根本にある原因かも知れません。

なぜなら、「病は気から」という言葉があるように、

心（気）の状態がそのまま肉体に影響を及ぼすからです。

人間歳をとってくると、友人が死ぬなどして交友関係が狭まってきます。

若い時からやっている趣味などがないと、出かけるのもおっくうになり、

ただ家でボーっと過ごす時間が増えてしまいます。

運動しなくなれば当然筋肉は衰えますし、認知症のリスクも高まります。

人間にとって「生きがい」や「やりがい」は幸せに生きていく上でとても大切な要素です。

ここから「何かをやろう」、「やらなければ」という活動の意欲が生まれてくるからです。

それでは趣味や友人もなく、また家族関係もあまり良くない場合はどうしたらいいでしょうか？

時間とお金と環境が許せば、ペットを飼うのも一つの方法です。

それもできない場合はどうしたらいいでしょうか？

私は東京四ツ谷で気功教室を開いていますが、気の力を借りるという手があるのです。

気功師養成講座の中の基礎講座では「採気法」を教えています。

採気とは「やる気が出ない」、「意欲がわかない」時などに、

植物や太陽などから気（エネルギー）を取り入れることです。

太陽の気は陽の気で、活動のエネルギーになります。

意欲が欠如している時は、調体、調息、調心という、気をコントロールする三つの方法を使って、

太陽の気を積極的に取り入れていきましょう。