通常歳をとると血圧は高くなります。

高血圧はいろいろな病気、たとえば脳卒中、心筋梗塞、大動脈解離などの恐ろしい疾患の遠因となるので注意しなければなりません。

血圧は心臓の送り出す血液量と末梢動脈の抵抗度によって決まります。

これは水道にたとえると分かりやすいでしょう。

水道の蛇口を大きく開けて水量を増やすと、ホースにかかる圧力は増します。

またホース自体の内腔が何らかの事情で狭くなると、やはり同じようにホースにかかる圧力は増すのです。

さて、血圧というのはとてもデリケートで、その時の状況で上下してしまいます。

血圧は自律神経と連動していて、交感神経が優位になると高くなります。

だから急激な運動や排便、排尿の直後、また精神的ストレス下でも交感神経が活発化します。

また寒冷刺激や「白衣高血圧」という言葉があるように、

医師や看護師に測ってもらうと、その緊張感から血圧が高くなってしまうこともあるのです。

正しい血圧の測り方は・・・

①少なくとも10分間は安静にしてから測る。

②あらかじめ排便、排尿はすませておく。

③食事の直後は測らない。

④測定前にはタバコ、コーヒー、アルコールは避ける。

⑤暑すぎたり寒すぎる部屋では測定しない。