陰陽は中国医学の基本的な概念で、

あらゆる物や事象を陰と陽に分けて考える二元論です。

前進するものや明るいもの、軽い、動的、温かい、積極的なものが陽で、

反対に、後退するものや暗いもの、重く静的、寒くて消極的なものが陰です。

人の体質や性格、考え方も陰と陽で分けることができます。

ここでは体質に絞って言いますと、

典型的な陰体質とは、痩せて寒がり、顔が青白い、元気がない、声が小さい、低血圧で猫背などの特徴があります。

陰体質の人は積極的に前向きに明るく生きるエネルギーが元々乏しいので、

ウィルスや病原菌に対する抵抗力があまりありません。

だから病気がち（特に慢性病）に罹りやすいと言えるでしょう。

それでは健康面を考えた時、陰体質より陽体質の方がいいのでしょうか。

実はそうとも言えないのです。

典型的な陽体質の人は田中角栄元首相のような人です。

赤ら顔で声がデカい、陽気で暑がり、血圧が高く、積極的という特徴があります。

このような人は、血圧が高いため、突然病魔に襲われることがあるのです。

脳の血管障害や心筋梗塞、大動脈解離などです。

田中角栄元首相も脳梗塞になって、正常な日常生活が突然送れなくなりましたね。

健康のためには、陰と陽が極端に振れることはよくありません。

やはり何事にもそうですが、バランスというものが大事なのです。