西洋医療に替わる代替療法には、鍼灸をはじめマッサージ、カイロプラクティック、整体、リンパドレナージュなど、

直接身体に触れたり、物理的な力を加える施術法があります。

これらの手技（施術）療法の基礎には気の概念が必要だと私は思っています。

なぜなら、生命エネルギーである気の流れを良くすることで、

体調を整え、自己治癒力や免疫力を高めることができると思うからです。

そのために、このエネルギーを扱う気功が重要になるのではないでしょうか。

だから上記の治療家たちが気功を学ぶことによって、

今の手技をより磨き、高度なものに変えることができると私は思っています。

 

さて、私事で恐縮ですが、もう20年以上も前のことになります。

私はそれまでずっと気功の仕事をしてきたのですが、気功だけでは物足りなく感じ、

整体の知識や技術を身につけようと考え、東京のある療術学校に入学致しました。

そこは整体の他にカイロプラクティックなどを学ぶコースがありました。

そして「気功」を学ぶクラスもあったのです。

しかし私が違和感を持ったのは、その気功クラスが「専科」という位置づけだったことです。

専科とは、入学時にこのクラスには入ることはできず、

整体などのコースを卒業した人だけが入れるという特別な存在だった、ということです。

つまり大学院のような存在ですね。私はそこに違和感を覚えたのです。

気功は大学院のような特別なものではなく、

いやむしろ整体など色々な手技を学ぶ前に、基礎として学ぶべきものと思ったからです。

その理由は冒頭にも言ったように、気功の技術を身につけることで、

他のあらゆる手技の質を向上させることができると思うからです。