人間の持つ三つの力

　皆様は強い人というと、どういう人をイメージするでしょうか？

人間の持つ力には三つの種類があると私は思っています。

まず多くの人がイメージするのは、筋力や体力などが強い人でしょう。

重いものを持ったり、階段を駆け上がったり、長い距離を走ったり、

また夜更かしなどしてもあまり疲れずに頑張れるような人。

このような力は外部に向けた力と言えるでしょう。

もう一つの強い力は、外部ではなく内部に向けられたものです。

私たちのまわりには、肉眼では見えない色々な敵が潜んでいます。

空気中や飲食物の中に、細菌やウィルス、原虫、カビなどが漂っています。

これらは常に体の中に入り込んでいるのですが、私たちの免疫力で病気になるのを防いでいるのです。

また、ガン化した細胞（がん細胞）は毎日数千個もできていると言われていますが、

がんにならないのは、NK細胞などの免疫細胞ががんをやっつけているからです。

このように体内で私たちの健康を守る力（免疫力）の強い人は健康を維持できるわけです。

この二つ以外に三つ目の力が存在しています。

この三つ目の力は、前の二つの力を統括する存在でもあるのです。

それは心の力です。精神力と言い換えることもできます。

健康を維持するためには、常に怠惰な自分と闘わなくてはなりません。

そしてその力はストレスにも負けない自分を作り上げていくのです。

この第三の力を気の力と言ってもいいでしょう。

気功は気のエネルギーを活用する技術ですから、

気功を練功することで、この第三の力を強化することもできるわけです。