気功サロン推薦図書（1）
　「がんのセルフ・コントロール」
　　　カール・サイモントン著

　著者のカール・サイモントンはアメリカの医者ですが、テキサス州のがんカウンセリングセンターでがん患者の治療を行なっています。
　どんな治療か？ーーーそれが本書の核になるのですが、手術や抗がん剤、放射線といった現代の西洋医学の治療法ではなく、なんとイメージでがんをやっつける、というのです。いわばイメージ療法ですね。
　イメージにはいろいろな方法があり、自分の白血球ががんを食べるイメージや、ミサイルでがんを破壊するイメージなどいろいろあるわけです。
　本書では、のどにがんができた男性の患者がイメージ療法を1日3回、10分間づつやった結果、2か月後にはがんが消えてしまったという事例が書かれています。
　もちろんすべての人がイメージでがんが消えるわけではありません。この療法が向いている人もいれば、向いてない人もいるわけです。このことはイメージ療法だけでなく、他のいろいろな治療法にも言えるのではないでしょうか。
　さて、私が本書を読んで感じたことは、アメリカという国はすごい国だなあ、ということです。もし日本で、「私は医者ですが、がんをイメージでやっつけます」などと言ったら、ちょっと頭がおかしいのではと思われてしまうでしょう。
　「病は気から」と言います。気の持ちようで体に影響を及ぼすことができるのです。本書はそんなことを考えさせられる1冊です。