気功サロン推薦図書(19)
2023/03/12
気功サロン推薦図書(19)
「脳科学は人格を変えられるか?」 エレーヌ・フォックス著
私たちの人格や性格に関し、昔からある疑問(論争)があります。それは「生まれ」か「育ち」か、別の言い方をすれば「遺伝」か「環境」か、という問題です。
どちらがより多くの影響をもたらしているのでしょうか? まあ結論から先に言えば、どちらも影響力を持っているのは間違いないでしょう。
本書の著者は脳科学者(オックスフォード大学感情神経科学センター教授)ですので、偏桃体とか側坐核といった脳の部分に的を絞り、また神経伝達物質の性格特性にも言及しています。
ここで私が面白いと思った点は、セロトニンという神経伝達物質についての記述です。セロトニンは脳内でさまざまな働きをします。
精神を安定させたり、幸せ感をもたらしたり、また意欲を掻き立て、新しいことに挑戦するのを助けたりします。そのため楽観的で野心的な性格になると言われています。だからこのセロトニンが減ってくると、うつ状態になりやすいわけです。
実際、うつ病で自殺した人の脳を解剖したところ、セロトニンが減っているのが分かったそうです。だから現在の病院の精神科では、うつ病の治療に
セロトニンを増やす薬(SSRIーーー選択的セロトニン再取り込み阻害剤)などが処方されるわけです。
さて、セロトニンに関しては、性格を特性づける上でセロトニン・トランスポーター遺伝子が注目されています。
このセロトニン・トランスポーター遺伝子は脳内のセロトニンのレベルを適正に保つ働きがあり、セロトニンの働きを活性化する役目を持っています。
しかしこの遺伝子は一様ではなく、L型とS型という二つの型があるのです。L型はこの遺伝子の発現量が高く、セロトニンの働きを高めるのです。S型はその逆で、セロトニンが減少しやいため不安を感じやすい性格に
なると考えていいでしょう。
私たちは両親からこの遺伝子の型を一つづつもらうので、LL型とSS型、そしてその中間のLS型に分類できます。
さて、同じ脳科学者の中野信子著の「不倫」によりますと、アメリカ人の場合、LL型が最も多く約30%いるそうです。SS型は最も少なく約18%です。
日本人の場合は逆で、SS型が最も多くて約65%。LL型は最も少なくて3%以下だそうです。
比較調査をした29か国の中で、SS型とLS型を持つ人は日本が一番多く約98%でした。次が韓国だそうです。
このような違いが国民性の違いとなって現れてくるのでしょう。
この数字に私はとても納得がいくのです。昨今の新型コロナウィルス感染症に対するマスク着用の傾向がそのいい例です。
電車内などの人混みはもちろんのこと、町を歩いていても、ほとんどの人がマスクをつけています。日本人の性格を考えると、マスク着用は個人の判断にまかせるとなっても、大多数の人は感染がある間はマスク着用を続けるのではないでしょうか。
イソップ物語には「アリとキリギリス」の話が出てきますが、日本人はアリの特徴を多く持っている民族だと思います。不安を感じやすい性格は、逆に言えば慎重で準備に怠りないわけですね。
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