気功サロン推薦図書（34）
　　「量子論がみるみるわかる本」　佐藤勝彦監修

　20世紀に構築された2大物理学理論と言えば、量子論とアインシュタインの相対性理論でしょう。相対性理論はアインシュタインがつくりあげたものですが、量子論にも彼は深くかかわっているのです。
　量子論とは、原子とか電子といったミクロの世界を探求する物理学の理論ですが、実はこのミクロの世界は、普通私たちが目にするマクロの世界とは全く違うふるまいをする不思議な世界なのです。
　この世界を知れば知るほど、その不思議な魅力に取りつかれてしまいます。私の場合はそうでした。
　本書「量子論がみるみるわかる本」は、この奥深い理論をその歴史から紐解き、その論点や真髄を大変分かりやすく説明した良書です。量子論を初めて勉強しようという方には、その入り口としてうってつけの本と言えるでしょう。
　
　私は気功の仕事をなりわいとしていますが、気とは何か、それを活用する気功とは何か、といったことは、未だ科学的に十分説明できていないのが現状です。
　私は以前から、気功をもっと科学的に説明できないかと考えてきました。なぜなら、世の中には、気功というと何かの宗教と結びついた怪しげなもの、というイメージを持つ人も一定数いるからです。
　気功という未だよく分からないものを科学的に解明するきっかけになるのが、この量子論ではないかと私は期待しているのです。