ヒトの成長は自然が基本
2023/05/01
現代社会はテクノロジーの進歩が目覚ましく、日々いろいろな製品や機械、技術が生み出されています。
しかし、ヒトが生まれて成長していく過程においては、身体的な面においては自然が一番だと私は思っています。
たとえば、太古の昔から変わらないヒトの誕生という面を考えてみましょう。
赤ちゃんが生まれると、母親の乳房からお乳が出てきます。
母乳で育てることは、最も自然で動物的な行為です。(ヒトも動物の一種です)
しかし近年、母乳に変わる人工乳が発明され、一時期、母乳の代わりに積極的に哺乳ビンで育てることが流行りました。
最近は母乳の良さが見直され、母乳が十分に出ない時の代用品として人工乳を与えることはあっても、
直接母親の乳房からお乳を与えるという自然回帰の傾向が出てきたことは大変喜ばしいことです。
ヒトの母乳には130種類ものオリゴ糖が含まれています。
ウシの乳には数種類のオリゴ糖しか含まれていません。
オリゴ糖は腸内細菌のエサになり、良好な腸内環境を保つのに必要な物質です。
また母乳には母親の免疫物質が含まれているため、赤ちゃんが病気になるのを防いでくれるのです。
別の面からも哺乳ビンではなく、乳房からの授乳のメリットが明らかになっています。
それは赤ちゃんが乳首を吸うことで、母親のオキシトシンレベルが上がるのです。
オキシトシンは愛情ホルモンとも言われ、母と子のきずなを深めるのです。
そしてこの行為が母親の卵巣がんや乳がんのリスクを低めるのです。
また、母乳の中にはさまざまな微生物が存在し、それが赤ちゃんの良好な腸内環境をつくるのです。
ヒトの誕生に関わるもう一つの問題は分娩についてです。
分娩には母親の産道を通って生まれる自然分娩と帝王切開があります。
陣痛が長引き、生まれるのが困難な状況において帝王切開が行なわれることがあります。
この場合は仕方ないですが、母親の痛みの軽減とわずかなリスクを回避するために帝王切開が推奨されるのは問題があるのです。
じつは産道にはさまざまな微生物がいて、産道を通ることで、赤ちゃんの体内に移されるのです。
ここが大事で、生まれた赤ちゃんの長期的な健康に影響するのです。
帝王切開で生まれた子は自然分娩で生まれた子に比べ、
アレルギーになる確率は7倍も高いという研究があります。
また、帝王切開で生まれた子は、そうでない子よりも感染症にかかりやすく、
その他、自閉症や自己免疫疾患、強迫性障害、1型糖尿病、セリアック病にもなりやすいと言われています。
やはりヒトの誕生という営みは、いくらテクノロジーが発達した現代においても、太古の昔からの自然にそったやり方が一番なのでしょう。
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