気功サロン推薦図書（44）
　　「薬をやめると病気は治る」　安保徹著

　薬をやめると病気は治るーーーなんと皮肉な題名でしょうか。普通私たちは、薬が病気を治してくれるものと信じています。しかし、人間の本質を考えた時、本当に薬が病気を治すのでしょうか。
　「医者からもらった薬が分かる本」ーーー確かそんな題名の本だったと思いますが、そこに書かれている薬について、その成分や効能などが書かれているのですが、必ずといっていいほど、副作用に関する記述があるのです。それもすべての薬についてです。
　考えてみれば、薬というのは逆から見れば毒でもあるわけです。自分に合うかどうかということもありますが、処方を間違えれば毒になってしまうーーーそんな危険性もはらんでいるのでしょう。
　私たちが不定愁訴で病院を訪れた時、医者から出される薬はほとんど対症療法の薬です。頭が痛ければ頭痛薬、吐き気がひどければ吐き気止め、熱があれば解熱剤、胃がもたれれば制酸剤、下痢がひどければ下痢止め、血圧が高ければ降圧剤といった具合に。これではいろいろな症状を訴えれば、その対症療法としての薬が出され、すぐに10種類を超えてしまうことにもなりかねません。これでは治る病気も治らなくなってしまうでしょう。
　薬は緊急避難的にはその価値がありますが、それに頼ることになれば逆効果になってしまいます。
　人間には自然に備わった治癒力や免疫力があります。たとえば、大酒飲みでヘビースモーカーの人は、だいたい肝臓が悪いです。しかし、お酒とタバコをやめれば、その人の肝臓の数値は好転するではないですか。つまり私たちは本来、自己治癒力という素晴らしい力を持っているのです。
　薬に頼るよりも、この素晴らしい治癒力や免疫力を強化するほうが健康的ではないでしょうか。
　東京四ツ谷にある気功サロンでは気功教室や外気功による施術を行なっていますが、気功の目的はこの治癒力や免疫力を高めることにあるのです。