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血液が心臓に戻る仕組み

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血液が心臓に戻る仕組み

血液が心臓に戻る仕組み

2023/06/27

 心臓から送り出された血液は動脈を通って、最後は毛細血管から各細胞に至ります。ここで酸素や栄養分を渡し、二酸化炭素や老廃物を受け取ります。

この血液は静脈を通って心臓にもどるわけです。でも、心臓は体の上のほうにありますよね。なのにどうして、脚などの体の下のほうから上へ向かって血液が上がっていけるのでしょうか。

 動脈血は心臓のポンプ作用によって全身に運ばれますが、静脈血には心臓のようなポンプ作用のある特定の臓器はありません。しかし心臓に戻っていけるーーーそこにはいくつかの要因があるのです。

 まず、静脈には静脈弁という逆止弁がところどころついています。この弁で血液の逆流を防いでいるのです。

 皆様方は静脈瘤という言葉を知っていると思います。これは静脈弁の一部が壊れているため逆流が起こり、その下の静脈弁のところが瘤のように血液だまりができている状態なのです。

 また「ふくらはぎは第二の心臓」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は、ふくらはぎや足などの下半身の筋肉を動かすことで、心臓と同じようなポンプ作用が生まれるのです。その他、動脈と隣接している静脈は、動脈の拍動によって静脈にも影響が出て、心臓に血液が戻っていけるのです。

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