西洋医学と東洋医学はどこが違うか（4）

　私たちは体の不調があった時、まず行くのは西洋医学の病院や医院でしょう。単に肩こりや腰痛、体がだるいなど軽い症状の時は、鍼灸やマッサージ、気功などを最初に受けるかもしれませんが、もっと深刻な病気が隠れているかもしれないと疑われる場合は、まず病院で受診するのが普通です。それだけ西洋医学には信頼性があるのです。

　しかし西洋医学は万全ではありません。症状の原因が分からなかったり、分かっても治療法が確立していない場合もあるのです。そんな時は、東洋医学的なアプローチを試みるのも良いでしょう。事実、私は東京四ツ谷で外気功の施術を行なっていますが、西洋医学を受診しながら、気功を受けに来る方が何人もいらっしゃいました。病院でリュウマチの治療をしながら、外気功を受けにきていた女性もいましたし、がんの治療中に気功の施術を受けていた方もいました。

　西洋医学と東洋医学の両面から病気に対処するのを統合医療と言います。西洋医学は万能ではありませんが、やはり治療に関しては信頼性があると思います。東洋医学はその補佐役として、患者の病気の治癒に貢献できるでしょう。

　また肩こりや腰痛といった疾患に関しては、東洋医学的なアプローチが有効な場合が多いでしょう。西洋医学と東洋医学を比較した時、西洋医学は「治療」が得意であり、東洋医学は「予防」が得意と言えるでしょう。