鼻と口、目、耳はみなつながっている

　私たちの顔には、目や口、鼻、耳があり、これらはみな独立した存在のように見えます。もちろんそれぞれ別の働きがあるので、そう感じるのは無理もないことでしょう。

　しかしこれらの器官はみなつながっているのです。口と鼻はのどでつながっているのは、呼吸を考えればよくわかります。息は口からも鼻からも吸えるし、また吐くこともできるからです。

　鼻と目も鼻涙管というくだでつながっています。これは感動的な映画などを見て涙を流すと、同時に鼻からもズルズルと鼻水が出てくることからもわかります。私たちの目は、涙腺から常に微量の涙が流れ、目を保護しているのです。そしてその涙は鼻涙管を通って鼻に抜けるようになっているのです。

　また鼻と耳も耳管を通じてつながっています。エレベーターや飛行機で急に上昇すると耳が塞がったように不快に感じますが、これは中耳にある鼓室が気圧の変化についていけないからです。こんな時はあくびをすると治りますが、普段閉じている耳管が開き、鼓室に空気が出入りすることで、気圧の調節ができるからです。