気は「道」に通じる
2023/10/14
日本には「道」のつく武術や芸術があります。柔道や剣道、空手道、相撲道など、芸術面では茶道や華道、書道といったものもありあす。武術気功に関して言えば合気道というのもありますね。
さて、この「道」は何を意味しているのでしょうか。普通「道」というのは、ある所へ行く道程ですが、この道程を通じて高い精神性を求めることに、この「道」の意味があると私は思っています。つまり、これらの修行を通じて人格をみがくことに意味があるのではないでしょうか。
柔道や剣道などの武術を例にとってみれば、これらには当然「勝ち」と「負け」がついてきます。しかし、ただ勝てばよいということではないはずです。
たとえば相撲においては、負けて土俵の外に投げ出された力士が土俵に戻る時、勝った力士が手を差し伸べる場面をよく見ます。これも相手に対する思いやりの現れでしょう。特に最高位である「横綱」には高い精神性が求められているのです。
昔、朝青龍というモンゴル出身の横綱がいました。いろいろ言動に問題があった力士ですが、ある取り組みで相手力士を打ち負かした時、ガッツポーズをしたことで非難されました。負けた力士に対する思いやりや敬意がない、ということなのです。
武道ではよく「戦わずして勝つ」という言葉があります。これは理想の勝ち方でしょう。戦わなければ相手を傷つけることもないし、自分も傷つかないからです。
私は東京四谷で長年気功の仕事をしていますが、気功師養成講座で生徒さんたちに伝えていることがあります。
気功とは、この宇宙に存在する気という生命の素になるエネルギーを利用する技術のことですが、気功教室では、ただその技術を磨くことを目的としているのではありません。なぜ「手当て」という外気功をするのかーーーそこには相手の健康を願い、人のためという利他的な思考のもと、自身の人格の向上を目指すことが大切だと考えているからです。
----------------------------------------------------------------------
気功サロン
〒
160-0004
住所:
東京都新宿区四谷2-3-6 パルム四谷1002
電話番号 :
080-6584-4965
----------------------------------------------------------------------