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がんがあっても分からない状態とは?

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がんがあっても分からない状態とは?

がんがあっても分からない状態とは?

2024/09/05

 現在の日本人の死因第1位はがんです。だからがんと診断されたら、誰でもセンシティブになるでしょう。しかしこの病気は、本人が自覚できない場合もあるのです。これはがんという病気の特殊な事情によるのかも知れません。

 実は誰でも(健康な人でも)体内にがん細胞があるのです。研究にもよりますが、1日に約2000個ものがん細胞ができていると言われています。ただ私たちの免疫システムががん細胞を攻撃し、排除するので、がんにならないわけです。だからがん細胞が体内にあっても、それはがんという病気ではありません。

 がんと言えるのは、がん細胞が増殖してコロニーをつくり、その臓器の機能を犯し、正常な状態を脅かす事態になって初めて、がんという病気とみなされるわけです。

 また亡くなった男性の身体を解剖すると、50歳以上の約20%、80歳以上に限るとなんと約60%の人に前立腺がんがみつかるそうです。前立腺がんは、がんの中でも軽いほうなので、命を脅かすほどではなかった、ということなのでしょう。

 また歳をとるとがんの進行が遅くなるので、寿命のほうが早く来た、ということもあると思います。このような場合のがんをラテント(潜伏)がんと言います。

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