気功の力を高める調心とはイメージ力のことだと前回お話ししました。

このイメージ力とは、別の言葉で言えば「想像力」のことです。

この想像力が思いやりの心を育むのに、とても重要だと私は思っています。

 

さて、良い人間関係を築くのに、思いやりが大切なことな誰でも認めるでしょう。

でも、どうやったら思いやりの心が育まれるのでしょうか。

 

人間関係がギクシャクするのは、常にお互いが自分の立場から物事を見ているからです。

相手の立場に立てば、また違った景色が見えてくるはずです。

それによってお互いのわだかまりが消え、その関係を修復することも可能になるのです。

相手の立場に立つーーー難しいですが、それには想像力が必要になるのです。

 

イジメという問題を考えてみましょう。

イジメている側が、イジメられている人の気持ちを理解できたらどうなるでしょうか。

イジメられる人の悲しみ、怒り、恐怖などをありありと想像できたとしたら、それでもイジメ続けるでしょうか。

 

良い人間関係を築くには思いやりの心が必要です。

でもそのためには、相手の立場に立って考えることが大切でしょう。

そして、そのためには想像力を磨かなければならないのではないでしょうか。