「病は気から」などと言われますが、心が体に影響を及ぼすことは以前から知られています。

心と体はお互いにつながっているのです。

それを証明する良い例がプラシーボ（プラセボ）効果です。

 

プラシーボとは偽薬のことで、患者にその薬が大変有効だと信じ込ませ、

実際には何の薬効もないものを飲ませても、よく効いてしまうという現象のことです。

これで良くなるという期待感や信念の力が病気をやっつけてしまうのです。

 

実際のプラシーボ効果の例は枚挙にいとまがありません。

第二次世界大戦中の野戦病院で、モルヒネが不足しているため、

痛み止めの代わりとして、ただの塩水を使って手術したが、患者はほとんど痛みを感じなかったなど、

麻酔なしで手術したケースはいくつもあるのです。

 

その他、プラシーボ効果の面白い例をいくつか述べますと・・・

錠剤の色も病気治癒に影響を及ぼすそうです。

ピンクとか赤色は覚醒作用を、ブルーは鎮静作用に効果があるようです。

また、中味や用量は全く同じなのに、錠剤よりもカプセルや注射の方がよく効くそうです。

その他、全く同じ商品（薬）でも、包装が豪華だったり、値段が高かった方がよく効くなど、

心理的なものが体に影響を及ぼすことは、実例や様々な実験で証明されているのです。