過敏性腸症候群とは、大腸の運動や分泌機能の異常で起こる病気の総称です。

炎症や潰瘍など目に見える異常がないのに、下痢や便秘が繰り返し起こります。

日本人では8人に1人位いて、女性にやや多い疾患です。

便通の状態により、便秘型（女性に多い）、下痢型、交代型があります。

 

原因はよく分かっていませんが、ストレスによる自律神経の乱れと、

先天的な腸のねじれによるものと思われます。

 

皆様、大腸はどのくらいの長さがあるかご存知でしょうか？

よくイラストなどで人間の解剖図が出ていますが、

それを見ると、１メートルもないように感じます。

しかし実際は、個人差はありますが、約１メートル５０センチあるのです。

だからある部分、くねくねと折りたたまっているんですね。

「ねじれ腸」とは、このくねくねが先天的に大きく、便通を妨げるわけです。

 

治療と予防は、薬物療法の他、ストレスをためない、睡眠をよくとる。

また、アルコール、タバコ、香辛料を控え、食物繊維の多い食事を心がける等です。

有効なツボは、足三里、太衝、大腸兪、三陰交、天枢、陰陵泉などです。

気功施術では、大腸の通り道に沿って気を流し、最後に丹田に気を入れます。