皆様は太極図をご存知でしょうか？

一つの円を、オタマジャクシの形をした二つのもの（陰と陽）で構成した図です。

これは宇宙の始まりを表したもので、世界は陰と陽によって成り立っているわけです。

 

さらに図をよく見ると、オタマジャクシの目のあたりには小さな円ができていて、

その円は、陰の中の陽、陽の中の陰を表しているのです。

いわゆる「陰中の陽」、「陽中の陰」と言われるものです。

 

この意味は、陰陽は絶対ではなく、その関係は相対的なものだということなのです。

陰は陽になりうるし、陽は陰になりうるわけです。

 

世の中を見てみれば、このような事が起こるのは普通にあることです。

例えば性転換を考えてみましょう。

男は陽、女は陰ですが、手術で性を変えることができるのです。

私の知り合いの、「性同一性障害」の男性は昔は女性だったのです。

それを５回の手術を経て、今は男性として暮らしています。

 

魚の世界を見てみれば、性転換は頻繁に行われています。

ホンソメワケベラという岩場に住む魚は、一匹のオスが数匹のメスを従え縄張りをつくっていますが、

そのオスが死ぬと、一番体の大きいメスがオスに性転換するのです。

性転換する魚は500種類以上にもなると言われています。

 

このように陰陽は絶対的なものとして考えてはいけない。

これが陰陽の第一原則と言われるものです。