人間に限りませんが、生体のことを考えると、本当によくできていると感心します。

涙というのも、その一つです。今回は涙の役目について考えてみます。

 

①目の表面を潤す。

私たちの目は、その表面積の6分の1ほどが外界に接しています。

その部分が乾いていると良くないので、1分間に20回ほどまばたきをして涙を出しています。

②目に入ったゴミや異物を出す。

目にゴミが入ると反射的に涙が出て、それを洗い流します。

③角膜や結膜に栄養物を届ける。

涙はただの水ではありません。栄養物を含んでいるのです。

角膜には血管がないので、涙によって栄養を補給しているのです。

④ストレスホルモンを排出する。

悲しい時でも、泣いて涙を流すとスッキリするという経験を持つ人は多いでしょう。

これは心理的な効果ですが、涙はストレスを軽減させるのです。

⑤細菌から目を守る。

涙にはリゾチームという酵素があり、目に入ってきた細菌の細胞膜を溶かす働きがあります。

⑥活性酸素の悪影響を軽減させる。

目に入ってきた紫外線が水晶体を濁らせ、白内障の原因になります。これは活性酸素の影響ですが、

涙には活性酸素を消去する酵素が含まれています。