生物というのは、とても合目的的にできていると言われています。

これも進化していく過程で、そのような形態になったのでしょう。

例えば、ほとんどの動物の目は左右に一つずつ、計二つあります。

耳もそうですね。

二つあるものは二つ必要なわけで、これが一つになると困ったことが起きます。

目は二つあることで、見る対象が左右で少しずれることになりますが、

脳はその違いから距離を判断できるのです。

耳も一つだと困ることが起きます。

音のする方向を間違えてしまうことがあるのです。

私は以前、突発性難聴になり、右耳がほとんど聞こえなくなったことがあります。

この時の経験ですが、私の右後ろに立っていた人が私に声かけた場合、

その人が、私の左後ろに立っているように感じるのです。

右耳がダメなので、全部左耳で聞いているわけで、このような錯覚が生まれるのですね。