気功の歴史は古く、古代中国の導引術から発展したものと言われています。

導引術とは、動物の動きをまねたり、呼吸を合わせることで、

健康増進だけでなく、天地自然の流れに沿った生き方を目指すというものです。

 

この宇宙には、生命を育む根本的なエネルギーがあると考えられています。

それを気と呼ぶのですが、気功とはその気を活用する技術のことです。

 

気功には武術を基本にした硬気功と健康や長寿を目的とした軟気功があります。

軟気功はさらに、自分自身の健康のための内気功と人を含めた他の生命体に影響を与える外気功があります。

よく気功師と呼ばれる人がいますが、この外気功を実践している人のことです。

 

気のエネルギーは、体の中を縦横に走っている経絡の中を流れているとされています。

この経絡上に何らかの滞りがあると気の流れが阻害され、病気になると言われています。

気功は気の流れを正常化することで、自然治癒力を増し、病気に対処するのです。

つまり、ここに西洋医療との根本的な違いがあるのです。

西洋医療は薬や注射などによって、病原菌を殺したり、症状を緩和しようとしますが、

気功は体が本来持っている自然治癒力を高めることで、体調の回復をはかろうとするのです。

この意味において、気功は副作用などの心配はなく、とても安全な療法と言えるでしょう。