私が子供の頃、漫画で「大臣、金持ち、社長」というような人を表す絵と、

貧乏人を表す代表的な絵がありました。

金持ちの方は、太ってお腹でっぷりというように描かれ、

貧乏の方は痩せて、背骨が曲がり、元気がないように描かれていました。

金持ちの方は美味しくて栄養価の高い物ばかり食べているから太っていて、

貧乏の方はそのような物が食べられないから痩せている、ということなのでしょう。

私が子供の頃は、それが何の不思議もなく、自然なイメージとして受け取っていました。

 

ところがです。現代のアメリカではそれと全く逆の傾向になっているようなのです。

これは仕事で毎年何回もアメリカへ行っている女性に聞いた話ですが、

「アメリカではホームレスを除いて、年収の高い人ほど痩せている」というのです。

私も今までアメリカには4,5回行っていますが、

そういえば確かにこの指摘は当たっているように思うのです。

 

マクドナルドのようなファーストフードが発達しているアメリカでは、

安価でしかも脂肪分たっぷりの高カロリー食品を手軽に食べられるのです。だから太る。

逆に年収の高い人は健康を意識して高価でもヘルシーな食品を手にすることができるのです。

これは肥満大国で豊かな国のアメリカならではの傾向かも知れませんが、

さまざまな面でアメリカを追っている日本でも、やがて同様な傾向になっていくのでしょうか。