西洋医療では、外科的な手術は除いて、その治療の基本は薬剤を注入することにあります。

やり方は飲み薬が中心ですが、注射や点滴を使うこともあります。

いずれにしても何らかの方法で、体の中に薬剤の成分が入るわけです。

このようなやり方は、対症療法というのですが、その人の症状を緩和するにはとても有効です。

つまり緊急避難的には、薬剤使用は大変有効と言えるわけです。

しかしすべてとは言いませんが、急性的な症状に対して薬は効果を発揮する場合が多いのですが、

慢性的な症状に対しては、逆に体調を悪化させてしまうことがあるのです。

その典型的な例がステロイド剤です。

ステロイド剤は活性酸素を無毒化する働きがあり、炎症を抑える効果があります。

だからアトピー性皮膚炎や潰瘍性大腸炎、膠原病、突発性難聴など、その使用範囲は大変広く、

また、とにかく緊急に症状を抑えるにはとても有効なのです。

しかしこの薬を使い続けることは、大変なリスクを伴います。

ステロイド剤を使い続けると、高血圧や糖尿病、不安神経症、腰痛、ヒザ痛、頭痛など

体調を悪化させる原因となるので注意しなければなりません。