今朝の朝刊に「自動ブレーキで事故72件」という記事が載っていました。

昨年1年間で、自動ブレーキが作動せず、接触や追突事故が72件もあったというのです。

この記事を読んで、私たちの心の中（意識と無意識）について思いを巡らせました。

私たちの心は意識と無意識の2重構造になっていると言ったのはフロイトですが、

氷山に例えるごとく、その割合は意識が1、無意識が9だというのです。

日常生活を思い出した時、この割合は納得できるのです。

シャツにどちらの腕から通すか、くつはどちらの足から履くか、これらは皆無意識でやっています。

車を運転している時、助手席の誰かと込み入った話をしていても、よく知った道なら無事目的地に着きます。

車の自動ブレーキを例にとるなら、これはさらなる無意識化と言ってもいいでしょう。

しかし、ここにも事故があるように、無意識は万能ではありません。

私たちはよく無意識的に人を、その体型や人種、家柄、職業、社会的地位などで判断しがちです。

それは無意識の中に刷り込まれた観念によるもので、思い込みや先入観と言われるものです。

でもそれで間違った判断をしてしまう場合が多いのです。自動ブレーキで事故を起こすように。