私たちの体は、外界からの刺激や体内での急激な変化に応じて、

体を最も良い状態に保つための調節機能があります。

この調節機能は大きく二つに分けられます。外分泌と内分泌です。

外分泌とは、体にとっての外界に皮膚や内腔から放出されるもので、

唾液腺や消化腺、汗腺などがこれに当たります。

暑い時に汗をかきますが、これは汗腺から水分を蒸発させることで体温調節しているわけです。

さて、もう一つの内分泌とは何でしょうか？

これは脳下垂体や副腎、甲状腺、胸腺、性腺などから放出されるもので、

ホルモンと言われているものです。

これは生物活性物質の総称で、化学物質にあたります。

ホルモンは血液やリンパ液の流れにのって全身を巡り、目的の組織に到達します。

ホルモンには放出される場所によって、色々な種類がありますが、

体の新陳代謝を促したり、血糖値を調整したり、血圧を安定させたり、性的な成長を促したりします。

ホルモンは生命維持のために大きな役割を果たしているのです。