私たちの体を構成する組織は、心臓をつくっている心筋と脳の神経細胞を除き、

常に新陳代謝が繰り返されています。

つまり私たちの体は、内臓や皮膚、筋肉なども含め、古いものは捨てられ、新しいものと入れ替わっているのです。

その速度は組織によって違いますが、胃の粘膜や腸の絨毛細胞などは早く、1～3日で入れ替わるようです。

肌の細胞も、1～3か月で替わると言われています。

替わる速度に幅があるのは、年齢が影響しているからです。

もちろん若い人ほど、新陳代謝は活発になります。

 

さて、硬くて変化のないように見える骨も、実は入れ替わっています。

骨には骨芽細胞と破骨細胞があり、前者が骨をつくり、後者が破壊しています。

歳をとると、この骨芽細胞と破骨細胞のバランスが崩れ、破骨細胞が優勢になってしまいます。

また、骨の役目は体の姿勢を保つだけでなく、カルシウムやリンを蓄えています。

体内でカルシウムなどが足りなくなると、骨から補給される仕組みになっています。

このような事から骨の中がスカスカ状態になる骨粗しょう症になってしまうわけです。

またこの病気は女性に多いのですが、閉経後に女性ホルモンのエストロゲンが不足することも原因です。

若い頃に無理なダイエットをしたり、慢性的な運動不足はこの病気をつくってしまいます。

カルシウムやタンパク質の多い食事、運動、十分な睡眠が大事です。