ある人の健康状態、別の言い方をすると将来どんな病気にかかりやすいか、

ということは遺伝と環境の二つの要因で決まると言われています。

ハンチントン舞踏病や血友病、色覚異常など遺伝子が直接関与している遺伝病もありますが、

多くの場合は、その病気になりやすい体質が遺伝するわけです。

一方環境面を考えてみますと、生活習慣病という言葉があるように、

かたよった食事や喫煙、過度の飲酒、運動不足、大気汚染、ストレスなどが病気の原因になるのです。

これらの生活習慣は、私たちがこの世に誕生した後のことですが、

実は忘れてならないのは、生まれる前のお母さんの子宮の中での生活なのです。

妊娠中の母親の生活が胎児に多大な影響を与えることは間違いありません。

喫煙や過度の飲酒、ストレスは特に大きな悪影響の元になります。

胎児の子宮内での生活の質によって、将来、骨粗しょう症や精神障害、

冠動脈疾患、脳卒中、肥満などになりやすくなるそうです。