最近ではあまり見られなくなりましたが、以前テレビでよく「大食い選手権」なるものをやっていました。

それを見ていて不思議に思ったことがありました。

それは出場者に太っている人は皆無で、どちらかと言うと痩せている人が多かったことです。

「あんなに食べているのに、どうして皆痩せているの？」ーーー皆さんそう思いませんか？

 

一言で言えば、これは体質の問題です。

私の知り合いにもいますが、いくら食べても太らない人はいるものです。

ダイエットに苦労している人にはうらやましいでしょうが、

逆に言えば燃費の悪い自動車のようで、このような人たちは飢餓には弱いのではないでしょうか。

 

さて食欲もホメオスターシスの一例で、脳の視床下部でコントロールされています。

食べると血糖値が徐々に上昇し、視床下部の満腹中枢を刺激すると食欲は収まります。

もうこれ以上は苦しくて食べられなくなるわけです。

また時間が経って血糖値が下降し、今度は摂食中枢を刺激すると食欲が出てくるのです。

つまり食欲は血糖値の上げ下げでコントロールされているわけです。

以前、大食いチャンピオンのギャル曽根さんを医学的に検査したところ、重大な事実が分かりました。

それは彼女の場合、いくら食べても血糖値の上昇がとても緩やかだということでした。

う～ん、だからあんなに食べられるんですね。

でもそれだけではなく、彼らの胃はとても丈夫なんでしょうね。