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人の背骨の構造・・・進化の証

人の背骨の構造・・・進化の証

2019/08/01

脊椎動物における背骨は、家にたとえると大黒柱のような存在です。

背骨はさまざまな運動や姿勢を保つ中心的な役割をもっています。

この背骨は椎体という骨のつながりでできていて、

首のあたりの頚椎(7個)、背中のあたりの胸椎(12個)、腰の腰椎(5個)の

合計24個の椎体でできています。

面白いことに人以外の他の哺乳類の背骨も同じ構造で、

キリンのような首の長い動物も、頚椎の数は7個なのです。

 

さて、人の背骨は他の四つ足の動物と違って、独自に進化した部分があります。

それは横から見ると、S字状のアーチ構造になっている点です。

それは人が直立歩行したことと大いに関係があるのです。

体の大きさに比べ、人の脳(頭)はとても大きく重いのです。

それは二本足で立つことで達成できた進化の証なのです。

そして重い頭を支えるために、背骨はS字状に変わっていったのです。

このアーチ構造は重力を分散するのに有利な構造です。

その証拠に世の中の建築物には、鉄橋やトンネルなどアーチ構造を用いたものが多いのです。

 

 

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