医師や栄養士など、健康や病気についての専門家と言われる人たちの間でも、

その意見に大きなズレがあることがあります。

たとえば、「肉食をすると早死にする」と言っている栄養の専門家がいる一方で、

「長生きしたけりゃ肉を食べなさい」と肉食を推奨している医師がいます。

両者とも、その意見には私たちを納得させるだけの根拠が述べられているのですが、

健康について素人の多くの人たちは、どちらの意見を参考にしたら良いのでしょうか？

また、牛乳は農耕民族である日本人には合わない、と主張する医師もいれば、

牛乳は総合的栄養価が高いと評価する専門家もいます。

確かに牛乳は栄養に富んでいますが、乳糖不耐症の人が飲んだらすぐ下痢をしてしまいます。

アルコールもそうです。少量の酒は血流を高めるので健康に良いと言われますが、

肝臓にアセトアルデヒドを分解する酵素を持ってない人にとっては、少量のアルコールも毒になります。

近年はアレルギーで苦しむ人が多いですが、

体に良いとされる食べ物も、その食材にアレルギー反応を示す人にとっては有害です。

つまり、巷にあふれている健康情報は、ただ一般論を言っていると自覚すべきでしょう。

体質は皆それぞれ違うのですから、その情報を鵜呑みにするのはとても危険なことです。

自分の体質と照らし合わせながら、色々な健康情報をチョイスすることが賢明です。