家電の大型店を歩いていると、高価なマッサージ器が何台も置かれています。

中には何十万円もするものがあり、現代ますます進化するIT技術をもってすれば、

やがてはマッサージ師による手技を越えてしまうのではないかと危惧する人もいるでしょう。

しかし私も気功と整体を生業としていますが、その点は全く心配していません。

なぜなら、機械と生きている人の手には決定的な違いがあるからです。

それは気です。人の手からは生命エネルギーの素である気が出てくるのです。

機械でも、もんだり押したりすることで筋肉がほぐれ、血行を良くすることはできるでしょう。

しかし最終的に人を気持ち良くさせるのは、この気による作用だと私は思っているのです。

実際、体と体の触れ合いにより（嫌っている人は別ですが）、

オキシトシンというホルモンが産生されることが分かっています。

オキシトシンは愛情ホルモンとも言われ、愛着や癒し、幸福感をもたらすのです。

マッサージ師がマッサージをする過程において、施術者の手から気が放射され、

この気がオキシトシンを生み出すのではないか、と私は思っているのです。