くしゃみや咳など、ちょっとした腹圧の刺激で尿がもれてしまうことがあります。

これを尿失禁と言いますが、女性に多い現象です。

実は尿失禁の原因は三つあります。

一つは上記のような腹圧性尿失禁です。

他には心理的な要因によるものと、尿路障害によるものがあります。

老齢期になって起こる尿失禁には心理的要因によるものが少なくありませんが、

だからと言って、すぐ認知症と結びつけるのは危険です。

なぜなら、年齢を重ねれば筋肉は衰えてくるので、腹圧性尿失禁も疑われるからです。

腹圧性尿失禁は女性に多く、40代以上の女性の半数は経験しているほど一般的なものです。

なぜ女性に多いかと言うと、膀胱や尿道を支える骨盤底筋群が男性よりも弱いということと、

尿道の長さが男性よりも短いことなどが原因と考えられるからです。

妊娠や出産で骨盤底筋群が伸びやすくなっているのも一因でしょう。

しかし骨盤底筋群は歳をとっても鍛えることができます。

腕立て伏せの恰好で、腰部分を上げた姿勢を保つことで、

これらの筋肉を強化することができるのです。